The Last Lie


怒られる…?

不思議顔でいると絋未さんはカップに向けてた視線を私に向ける。

両肘をついて少しいたずらに口元に弧を描いた。


『高1の、秋ぐらいだったかなぁ…あの子いきなり“やっぱり行かない”って言い出して』


秋ぐらい?
私と付き合うちょっと前くらいだ。


『あっちの学校の手続きも始めてたのにどうしていきなりって思ってね?問い詰めたら…』

『問い詰めたら…?』

『“離れたくない奴が出来た”って』

『……』


びっくりよねー、と絋未さんは笑う。


離れたくない、奴…


“お前の側にいる”


…楓さんのこと?