細かくその絵本の読み方やストーリーを教えてもらって帰りは夕方だった。 五十嵐くんの説明は分かりやすくて授業よりも英語力が上がった気がした。 すごいねって褒める私に 『家で幼児コース手伝ったりしてるから…相手のレベルが一緒なんじゃん?』 なんて、嫌味で返してきやがった。 …私は幼児レベルですか? 冬の夕暮れは早い。 オレンジ色に染まる駅前を足早に通り過ぎ、 『あれ?樺乃ちゃんよね?』 …ようとして、私を引き止める声に振り向いた。