香汰くんは小さく苦笑して私から目を逸らして呟く。 『…目が離せない訳だ』 『え?なに、なにー?』 『なんでもない。樺乃ちゃん移動しなくていーの?あと1分で始まるよ?』 へ…? 『嘘っ!?てか麗は何やって、』 『樺乃ごめん!!珍しく総が電話かけてくれてね、時間無いの分かってたんだけどね、切んの嫌でね、』 タイムリーにトイレから出てきた麗は彼氏からの電話の喜びと私を待たせてた罪悪感と、授業が始まるという焦りがごちゃ混ぜになっていた。