小走りに住宅地を通りながら、小さな公園が見えた。 家から10分位の公園だ。 良かった、間に合いそう!てゆーかこっちの方が意外に近いかも? 安心した私は走るのを止めて呼吸を整え、ゆっくり公園を通り過ぎー… …ようとした。 聞き慣れた低い声を、耳にしなければ。 『泣くなよ、楓』 聞き覚えのある名前を、耳にしなければ。