ーーオラオラっ旬パス ちょっと離れたところからあなたの声がする。 アタシの視線は体育館の向こうのコートで走り回る…ヒロに向けられている。 「花奈…まった〜…ヒロのことばっかり見ちゃって」 「ん…違うって…そんなことナイナイ」 とアタシが両手を振りながら否定すると…あかねはそんなアタシを無視するように 「花奈の嘘つき…」 そう言ってスポーツドリンクを一口飲むと…また練習に戻る。