「花奈…」



「………」



花奈の手を握りながらあかねが話しかけても…

花奈はあかねやマルコを見ることはできず…



じっと壁を見つめ…目には涙をたたえていた。



「花奈……アタシ達がいるからさ…ね…」



「ん…じゃアタシ達帰るね…早く元気になってさあ…また3人で馬鹿やろ…」



花奈は微かに頷き…



消えそうな声で「ありがと」と言った。