「奈美〜次、移動授業だよ」


「あ、そうだったっ」


涼香の声でハッとした


次は理科のテスト渡るんだよ。。最悪…



理科室までの間、由樹と愛華、祐実、涼香の5人でおしゃべりをしながら、歩いていった







「今日は、名簿順に座れ〜テスト渡すぞぉ」


名簿順に男女2・2で座るから、あたしは祐実と一緒に座った



「最悪〜ガサ子、マジどうしよう!!」


祐実があたしをバンバン叩いてくる

「痛いって、祐実」


「そんな強く叩いてないじゃん!ガサ子は、痩せてるから、痛いって思うんだよ」



「あーそうだっ次のあだ名、ガリガリのガリ子ね♪」


「ガサ子の次は、ガリ子かよ!」


あたしのツッコミに「そうゆうこと〜!」と一言、言ってテストを貰いにいった


祐実の話しには、ツッコミとか愛想笑いをして、なんとか保ってるけど



正直、このあだ名…嫌い


ガサガサの肌だって昔、男子にバカにされて、ずっとコンプレックスだし。





嫌って言えたらいいんだけどね。

いつも笑って、肝心のやめてよ!が言えない。




「はい、次ぃ」

「あ、はいっ」


そうっとテストを受けとる


78点・・・!?

まじ?結構いいじゃん!



席に戻ると祐実のテンションがヤバかった。


「うわぁ〜ガリ子、あたしヤバいよぉ!!」



またガリ子って・・・

テストを覗くと祐実は赤点の38点だった


変なあだ名で言われて、少し腹がたったから、 あたしも少し・・・

意地悪な言葉を出した



「本当だ。祐実、点数ヤバいじゃん」




「―っ!!最低!奈美!!」



今までとは、比べものにならないぐらい強い力で叩いてきて、どこかの班に行ってしまった