「もう、いいよ」


「う・・ごめん、ね...」




涼香はその場で泣き崩れる

『もういいよ』もう一回言って涼香を起き上がらせた






「赤澤、ちょっと職員室まで来てくれるか?」


「あ、はい」

先生に呼び出され教師を出る



「失礼します〜・・・?」

「あ、こっちこっち。」



「?」



手招きをされ近くに行くと

…一枚の方眼用紙を渡された



「これ、栗原から。赤澤に渡してほしいって」


美香が・・・?


中を開くと…

夏休みの宿題といて出された作文だった



『あたしの友達』


えー-


題名でまず驚いたけど、内容でまた驚いた



作文ってより、あたしに対してのメッセージ






先生に一礼をして職員室から出る


だって、その場で泣いてしまったらどうにもならない



美香・・・

内容はこうだった



『あの花火大会の日、覚えてる?

あの日からあたしは奈美を信じたんだよ。


あたしはずっといじめられてたから、早く転校したかった。

でも、奈美と一緒にいるうち、転校したくなくなっちゃった。


あと、黙ってたけど、あたしと最後に遊んだとき、泣いてたでしょう?

でもさ、大丈夫だからね。奈美らしく、自分なりにいけばいいから。


たまには、遊ぼうね

あたし達の友情は、ちょっとのちょっとじゃ、壊れないから。

ずっと、ずっと友達だよ

美香』



「みっかぁ」

あたしは美香と出会ってよく泣くようになったと思う



ちゃんとした感情をもったっていうか。




それに友達の本当の意味を知った


それを、美香は教えてくれたんだよ




ありがとね

本当にありがとう。



美香はあたしにとって、

いつまでも いつまでも






...友達だよ