転校・・・?


あたしは

どうすればいいの?



美香がいてくれたから、頑張って学校に行けたんだよ!?





美香・・・


嫌な事も忘れさせてくれた

いっぱい楽しい思い出を作ってもらった


なにより



あたしを受け入れてくれた




あたしには大き過ぎる存在


転校するなんて・・・

そんな―








それから何時間、公園にいたのかもわからない



ただ、座っていた冷たいベンチがいつの間にか、温かくなっていた





「..帰らなきゃ」



家につくと玄関に人影が写っている


怒られるかな…?





静かにドアを開けると、お母さんは普通の顔をしていた


そればかりか、少し涙ぐんでる




「お帰り。辛かったね」


「え…
なんで知ってるの?」




お母さんは全部話してくれた







あたしの帰りがあまりにも遅かったので、心配して『美香の家に行ってないか?』となって、電話をしたという


そしたら、美香のお母さんが電話に出て、いろんな事を聞いたらしい




最初、美香が周りから虐められてたこと


それから、あたしも虐めにあったこと




そして、転校の事


最初美香は、夏休みになったらすぐに転校しようとしていたらしい



けど、あたしと仲良くになって転校を両親に先延ばしにしてもらった


「美香ちゃんにとっても奈美は、支えだったんだよ?」




その言葉で、あたしは崩れ落ちた


支えてもらってたのは、あたしの方なのに





「明日、絶対見送りに行きなさいね」


「うん」




もうすぐ日付が変わる


美香...明日絶対行くからね