恵達はまるでジャングルでライオンに遭遇した草食動物のように立ち尽くした 動くこともままならない そんな中、恐る恐る恵が口を開いた 『あ…あの…新庄…いや絢香さん!ウチを…ウチを紅に入れてください』 その問いに絢香は数分黙り込んだ 何かを考えてるようだ 隣では美鈴が鋭い目で睨みつけている その場に緊迫した空気が流れた 絢香は何かを確認するかのように数回頷き意外な答えを出した 『いいよ!』 ………