「タテ、気づいてたね!」 そんな奈美の言葉で 自分の勘違いじゃないことを。 うぬぼれじゃないことを。 かみしめる。 たくさんの人がいるなかで。 彼女もいるなかで。 自分に気づいてくれた。 小さく合図をおくってくれた。 そんなささいなことが 本当に幸せに感じた。