奈美がみえなくなってから タテに電話する。 「あ、もしもし」 ワンコールでタテがでる。 「今日は練習ないからまだ学校。 うん、授業はおわった。 K駅なら10分でいけるけど?」 「じゃあ、5時半に駅でいい?」 すばやく約束だけして 携帯をきった。 どうせ駅までいくなら 奈美と一緒に帰ればよかったな なんて 思いながら 門までの坂道を降りていく。