練習はスムーズにすぎて。 「じゃあ、最後は弓をひくタイミング に気をつけて。」 オケ部も今はまだ、引退した4回生が 練習をみてくれている。 「ありがとうございました!!」 練習の後、まどかと奈美は一緒に 部室へ向かった。 「久しぶりの練習は、結構 つかれるねー。」 コキコキと肩や首を回しながら 奈美が言う。 「そんなこといって。 そういう、緊張感が意外と好きな くせに!」 まどかは笑いながら、かばんの中の 携帯の電源をいれ、メールを確認し た。