そんなとき、T駅に電車がついた。 向かいのホームには乗り換える電車が すでにとまっている。 「あ、じゃあ。」 電車を降りて、乗り換えようとまどかが あるきだすと、タテがその肩をつかんだ。 「あ、メルアド!ケータイ赤外線しよ?」 「あ、そっか。」 その場ですばやくアドレスと番号を交換する。 「あ!!!」 I駅行きの電車のベルが鳴り響き まどかはあせった声をあげた。 「急いで!」 タテは、まどかの手をにぎると そのまま一緒にI駅行きの電車に とびのった。