大人のなり方

まどかは、立野君をみるも、彼はただわらっているだけ。

「迷惑かな?」

そんな風にたずねる彼に、ただ首を横にふることしかできない。

「じゃあ、先でてるから」
そういうと、彼は、まだみんなが騒いでいる部屋からでていった。


すばやい…。

ちゃんと、ジャケットもかばんも、さりげなく持ち出してる。

「帰るね。また電話する。」


まどかは、奈美にだけひとこというと、部屋からぬけだした。