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「うわぁ〜…やっぱりすごい人だね〜…」
「本当だよね…」
放課後、潤先輩と祐介先輩の姿を見にグラウンドに出たあたしと愛結。
人気がある2人の部活姿を見ようという人はやっぱり多くて、すごい数のギャラリー…
中にはタオルを持って休憩中の潤先輩と祐介先輩に渡す女の子もいる。
もちろんあたしにはそこまでする勇気は無いわけで…
こうやって遠くから先輩の部活姿を目に焼き付けてるだけだけど…
「はぁ…こんなんで頑張るとか無謀だったかも…」
あたしより可愛い子とかざらにいるし…
「なに言ってんの!!ここにいる人たちはほとんど先輩たちと付き合いたいんじゃなくて、憧れてるんだよ!!実際、付き合いたいって思う人は少ないみたいだよ。」
「え、なんで?」
「ほらやっぱりかっこいいじゃん?だから途中で諦める人が多いの!!」
そっか…
「那奈!!そんな辛気くさい顔しないの!!那奈は可愛いんだから自信持ちなよ♪」
「え〜」
なんだかな〜……

