ふしだらエデュケーション

「……じゃあ、テキストを朗読してもらいます。国生君、二十三頁の頭から読んでみて」

「あ、はい」


国生君が立ち上がり、英文を読みはじめる。

彼が朗読している間、教室をひと回りしてみる。


……感じる。感じるわ。

メスに飢えた獣たちの視線を。

私が横切った後の残り香で、彼らはいっそう興奮を高めているんだわ。

あらためて思う。

やっぱり、ここは肉欲の海。


たとえばこの、財津君。

いかにも女受けの良い容姿。

顔は美形だし、お肌もつるつるだし。

無造作にスタイリングした髪にメッシュなんか入れたりして。

この子は将来、間違いなく女で痛い目を見るわ。

そういう顔してるもの。

……ワイシャツのボタンを三つも開けちゃったりして。

きっと私が鎖骨フェチだってことを知ってるんだわ。

どこで調べたのよまったく……。

年上もいけるのかしら。