ふしだらエデュケーション

「ううん……なんか違うわ。一之瀬君は感情がこもってないのよ。好きな女の子に優しくキスするところを思い浮かべるの。やってみて」


そう、私を思い浮かべて。

そっと肩を抱き寄せてから、ゆっくりと唇を重ねるの。

……恥ずかしいからちゃんと目は閉じてね。

私は閉じないけど。

そう、とろけるように。

はじめは優しく、そして徐々に激しく――。


「……いい感じよ、一之瀬君。一之瀬君はキスしたことあるの?」

「あ、ありません……」

「ふうん……そうなんだ」


一之瀬君。そんな物欲しそうな顔で先生を見ないで。

ここで実技講習なんて無理よ……。

神聖にして不可侵である教室という聖域で、快楽を貪り合うなんて許されないことなのよ。

禁断の果実に手を出してしまったが最後、二人は堕落の一途を辿ることになるのよ。

教師と教え子の間には越えてはならない一線があるの。

ダメ……絶対にダメなんだから……。


彼に背を向け、廊下側に移動する。