ふしだらエデュケーション

さて、そうこうしている内に残り時間もあとわずか。

急ピッチで授業を進めないと。


「では、みなさん。教科書の次のぺ……」


な……。

こ、これは……。

教壇へ向かう私の足元に、転がり落ちた一つの消しゴム。

表面に大きく『和久井』と書かれてある。


罠だわ――。


和久井君は気づいていない。

否、気づいていない振りをしている。

計ったようなタイミングで床に落ちたこの消しゴムが何を意味しているのか――。

つまり、私に消しゴムを拾わせることが彼の狙い。

床に落ちた物を拾おうとすると、どういう格好になるか。

必然的に淫らな体勢を取らざるを得ない。

猥褻なポーズを取らざるを得ない。


和久井君、あなたって子は……。

そう、見たいの。

私の恥ずかしい格好がそんなに見たいの。