すべてがぴったり出来たと思った。クッキー、身なり、言葉。どうして?

隠れるトコに居たかった。

自分にこれを言いながら涙が出てすぐに誰かにぶつかっちゃった。

「あぁ惜しいなぁ~」って何者が言った。

「え?み 見たの?」

「うん、残念なぁ。それ――」というのを恐ろしいほどメイクを下手につけたズボラなコが私にもう一度言った。

「なんでこんな恥ずかしいフラれが誰か見なきゃダメだった~!…でも…誰もいなかったのを確かめたのよ。覗いていた!?」

「えへ 正直はねそうしてたもん☆」