債解学園 教室

「朽ちゃん兄弟いる?」

「朽ちゃんて呼ぶなぁ!兄弟ぐらいいるだろ?」

朽火は詰まらなそうに頬杖をついていた。

「だれぇ?」

夏紅埜は目をキラキラさせた。朽火は正直『ウゼェ』とかなんとか思った。あまり兄弟の話なんてしたことがなかった。特に兄貴は全くしゃべらなかった。

「妹がいる」

「お兄ちゃんとかはぁ?」