「…大丈夫。これは私が決めた事だから」


「そうだぞ、山南さん。黙って見守る事も大事だ」




会話に入ってきた試衛館一派で一番年上の源さんこと、井上源三郎の満面の笑みに、山南は仕方ないと優真にそれ以上言う事を止めた。




「山南さん、源さん、優真さーん!早く来ないと置いて行っちゃいますよー!」




前方を見ると少し離れた所で沖田が此方に向かって手を振っている。

話し込んでいる内に距離が開いたのだろう。三人は急いで沖田の元へと走って行った。











この日を境に歴史の歯車は
ゆっくりと少しずつ
狂いだしていく

否、この時には既に
狂い始めていた
のかもしれない

これが
吉と出るか凶と出るかは



──今はまだ誰にも判らない…