東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~


「悪いけど、あたし“愛”って名前キライだから、二度とその名前で呼ばないで」

「愛ちゃんってクールぅ♪」

「相手しだいよ!」

「男なら誰だってイイオンナとは少しでもお近づきなりたいもんだ。男心(おとこごころ)の純情ってヤツを愛ちゃんにも分かってほしいなぁ~♪」

「乙女心(おとめごころ)の純情としては、アンタみたいのには半径1メートル以内にはゼッタイ近づいてほしくない!」

すごむような感じで言いながら、アナンってヤツをにらみつけたとき…、

「まぁ、そう言うなよ、愛ちゃん」

そこに“デカ島”こと大島軍司がやってきた。どうやらアナンってヤツと友達らしい。

…ってアンタまで、あたしを“愛ちゃん呼ばわり”か? 小学生の頃は“栗栖”って呼び捨てにしてただろ?

「大夢も大夢だ。れっきとしたカノジョがいながら他のオンナとイチャイチャするな。ヤキモチ焼かれても知らねぇぞ」



「What’s unbelievable!?(ホワッツ アンビリーバボー!?)」