「………」
「でも、それがあのオンナにとっては大失敗だった」
「どーいう……コト? あたし、頭そんなによくないから分かんないよ」
「あたし、あのオンナの陰湿さが怖くなって、実は撮影した画像を保存しないで、全部、消去してたんだ」
「え…」
「もし、あのオンナが自分の手を汚して、自分のケータイに、自分自身で撮影してたら、今頃たいへんなことになってたと思うけど」
「そっか。じゃあ、逆にいえば、ユーが撮影してよかったのかもしれないってことか」
「“よかった”っていう表現は微妙だけど、あたし、体育の着替えのとき盗撮したアイの画像も、もう全部消去したし、ネットにUPしてるヤツも削除したから、安心していいよ」
「ユー…」
あたしは思わず手にしていたケータイを強く握り締めていた。
ユーはそのことを知らせるために、何度あたしに無視されても、何度も何度も電話し続けてくれてたんだね。
こんなことなら、もっと早くに電話に出てあげればよかったよ。
「でも、それがあのオンナにとっては大失敗だった」
「どーいう……コト? あたし、頭そんなによくないから分かんないよ」
「あたし、あのオンナの陰湿さが怖くなって、実は撮影した画像を保存しないで、全部、消去してたんだ」
「え…」
「もし、あのオンナが自分の手を汚して、自分のケータイに、自分自身で撮影してたら、今頃たいへんなことになってたと思うけど」
「そっか。じゃあ、逆にいえば、ユーが撮影してよかったのかもしれないってことか」
「“よかった”っていう表現は微妙だけど、あたし、体育の着替えのとき盗撮したアイの画像も、もう全部消去したし、ネットにUPしてるヤツも削除したから、安心していいよ」
「ユー…」
あたしは思わず手にしていたケータイを強く握り締めていた。
ユーはそのことを知らせるために、何度あたしに無視されても、何度も何度も電話し続けてくれてたんだね。
こんなことなら、もっと早くに電話に出てあげればよかったよ。


