東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~

「だってクリスは死なないから」


「だから0時になったら…」

「じゃあ、コレ見ろよ」

あたしが言おうとするのを、さえぎって彼が言った。

「いま何時だと思う? そのお目めをパッチリ見開いて、今が何時か見てみろよ」


「…?」

ゆっくりと目を開くと、目の前には、彼のケータイの画面が見えた。



『0:09』



彼のケータイ画面にはそう表示されていた。

あたしが長い時間シャワーを浴びてたせいで、午前0時をとっくに過ぎてしまってたんだ。


「お前さ、午前0時までの余命だって言ってたよな?」

「…っ!?」

「それならなんで0時9分になってもピンピンしてるんだよ」