東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~


あたしの皮膚からゆっくりとバスローブがはがされはじめる。

上下のまぶたに思いきりチカラを込めて、彼の次の行為を待つあたし―――



「………」



…と、しばし沈黙が続いたあと…、



「無理すんな、今日はここまでだ」



…と、やさしく囁くアシくんの声が聞こえてきた。そして一度は体からはがされようとしたバスローブが元どおりに戻された、



「“今日はここまで”って……今夜0時で死んじゃうあたしに次のチャンスはもうないよ」


「あるさ」


「え…?」