東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~


…ってかさぁ、どーせ、みんなは、あたしが誰とでも寝る“させ子”だと思ってるわけでしょ?

だったら、みんなのご期待に応えて、行きずりのオトコと今宵かぎりのaventure(アバンチュール←※コレはフランス語)ってヤツを楽しんでやろーじゃん。

これでいーんでしょっ! 文句ないでしょ!!


半分ヤケになりながらも、ようやく決心がついたあたしは、バスローブを身にまといバスルームを後にした――――



      ×      ×      ×



「お、おまたせ…」

ベッドでゴロリとしている彼に向かって、いちお笑って見せてるつもりだけど、たぶん引きつってるんだろうと思う。

「んじゃ、俺もシャワー浴びてくるわ」

そう言ってベッドから立とうとする彼だけど、あたしは…、

「待って…」

…と、うつむいたまま静かに言った。