東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~



あたしは今の彼と同じ目をしたヒトに会ったことがある。

小学4年生の遠足からの帰り道で…、

「考古学者になって、化石に自分の名前を付けるのがボクの夢なんだ」

…って、目をキラキラさせてたロムだ。

澄んだ瞳がなんかイイ感じで、小4だったあたしの小さな胸が、ちょっぴりトキめいたのを今でもハッキリ覚えてる。

夢を語っているときの男の人の目って、いくつなっても少年みたいで、なんかイイ。

高2になってあの頃より大きくなったあたしの胸は、美容師アシスタントくんの澄んだ瞳に、あの頃より大きくトキめいた。

「かなうといいね、その夢」

「あぁ」

このアシスタントくん、最初はチャラチャラした感じの第一印象だったけど、将来のこととかちゃんと考えてるヒトみたいだし、ちょっと気に入っちゃったかも♪


女にとって髪は単なる体の一部分じゃない。

だから髪を触らせる相手はヤッパ選びたい。

もしヘンなヘアースタイルにされたら、髪が伸びるまでのあいだ外出が辛いし、だから自分の信用した美容師さんにお願いしたい。