東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~

だから、あたしは無視することにした。


すると……、

ビィ…

ほどなくバイブが止まった。


だけど……、

ビィーン、ビィーン…

間髪入れずにまたバイブがはじまった。



「えっ…」



…と、そのとき、あたしは後ろ髪に何か……小さくて軽いものが落ちてきたのを感じた。


ハッとして後ろ髪に手をやると、弾力性のあるネバネバしたものが髪の毛にくっついているのが分かった。

まさかとは思ったけど、指先でつまみ取ってみるとやっぱりソレは“ガム”だった。


“Oh,my God!(オーマイガーッ!)”


取ろうとすればするほど、ますます髪の毛をからめて巻き込んでいくガム。