~天使はふたたび舞い降りる~

「ここ、うち」
満面の笑みで指さした。

「またね~」
大きく手を振って
あっけなくマンションに消えていった。


「ありゃりゃ~」
部屋に押し入るつもりは
なかったけど

「入っていって~」と
誘われる予感がしてたのを
簡単にすかされたようで
拍子抜けしてしまったが


そんな自分が新鮮で
おかしかった。
いつもこういう形でゲットする
確立が高かったので
なんだか
がっかりしたような
おかしいような


四季は今までの女性たちとは
違うし
歩来にどこか似てるような
俺にとって
もしかしたら・・・・・
しんどい心を
救ってくれるような
存在になってくれるような
そんな気がしてきた。


「俺って、なんでいっつも
他に好きな男のいる女から
はじまっちゃうのかな~」


白い吐く息も
新年会の時よりは
暖かく感じた。


  春も近いかな~


俺はタクシーをつかまえて
奈楠が寝てるだろう家に
戻っていく・・・