ブーケを手にして
新郎 新婦 が

真っ白い雪が優しく
舞い降るガーデンに出てきた。


歓声が二人を迎えた。



雪が歩来の真っ白なベールに
降り積もる



「きれいね~」



思わず声がもれた。



歩来が俺を見つけて
近づいてきた。


「キレイだよ、歩来。」

「ありがとう、お義兄さん。」

「今、義理兄って呼んだ?」

「え?そうよ、お義兄さん」

「やめてくれよ~」


歩来が悪戯っぽく笑う。