~天使はふたたび舞い降りる~

「早速ですが、奈楠さんの進路は
お考えですか?」
  きた・・・・

「実は、自分もまだ住んだばかりで
気になってはいたんですけど
そういう話はまだ本人としてないです。」

「もうこの時期はみんな進路に
向かってやってるんです。
奈楠さんは・・・
失礼ですがご家庭が複雑なようで
先日おとうさんに電話したら
『今一緒に住んでるヤツにまかせる』
そういわれたんです。」

「そうなんですか。」
  バカ親め・・・・

「父親とは小さい頃に別れてて
俺には直接血はつながって
ないから、付き合いは一切なくて
奈楠がなぜ
旭川からこっちにきたのか?
学校での様子も
何もわからなくて・・・・
ただ、一緒に暮らすのに
けっこうぶつかりながら
最近やっと笑うようになったんです。」


「そうなんですか・・・・」
担任の表情が暗くなった。


「あいつはなんで
こっちにきたんですか?
わかってたら教えて欲しいです。」


「奈楠さんは
おそらく心にいっぱい傷をもってる
私はそう思います。」


担任が語った内容は
衝撃的なものだった。