「お式が始まりますので
教会に移動した。



とうとう
歩来が 神の前で
素良との永遠の恋を成就させる


俺の登場で
こじらせた二人の恋


でも後悔はしていない


俺は
歩来を精一杯愛した


歩来も愛してくれた



できれば離したくはなかったけど
ここに歩来の心はなかった
だからさびしかった


心を求めれば
求めるだけ
お互い傷ついたから


歩来の本来いる
本当の愛に満ち溢れる胸に
返してあげた。


あの苦しい時期から
もうすぐ10年が経とうとしていた。