ウトウトしていた
その時乱暴に皿の割れる
音がして
飛び起きた。

「なんだ?」
立ち上がって台所に向かった。

洗い場には
無残にも歩来の
手料理が捨てられていた。


「何よ?これ?」

俺は奈楠の部屋のドアを開けた。

奈楠は
ベットに突っ伏していた。
俺は頭に来て
たたき起こした。

「おまえ、何であんなことする?」

反抗に充ちた目で
俺をにらみつける。

「せっかく作ってくれたのに
明日だってくえただろ?
それにいつまで
そうやってふてくされているんだ?」


無言でにらみつける。

「いい加減にしてくれないか?
おまえが来て
俺の生活のペースが
乱れてるんだ。
いつまでもそんな態度なら
一緒には暮らせない。」
思わず口に出た。