完璧に
できあがった歩来は
あまえっ子のようで
可愛かった。


素良がいなかったら
抱きしめたいくらいだった。


「可愛いな~歩来は~
おまえ、絶対幸せにしてやれよ。
歩来を泣かせたら
俺が次さらうからな。」

「やだね~
おまえにだけは渡さない。」

そう言って
固い握手を交わした。


「ばいば~~い~
芳樹~愛してるぅ~
ね?素良?」


「はいはい・・・
俺も愛してるよ、芳樹~」


二人は仲良く
からみあいながら
帰っていった。


そのすがたにまた胸が痛み
やりきれない
思いが膨れ上がる

  俺も酔ったかな~


ソファーに深く腰掛けた。