~天使はふたたび舞い降りる~

「奈楠ちゃんも食べて。」

「いえ・・・
私勉強があるから
もういいですか?」

奈楠が立ち上がった。



「勉強なんていつもしてるか?」

「してるし!!」

奈楠が乱暴にリビングのドアを閉めた。


空気が変わった。


「悪い・・・
思春期真っ只中でさ
扱いにくいんだ。
めんどくさいことに巻き込まれた。」

「俺らもあったよな。
多感な時期って」
素良が笑った。

「あんな軽蔑してた親父が
最近かっこよく見えるのも
俺らが大人になったからか?」

「まったくだよ。
あの自由きままな人生は
男のロマンだよな。」

素良とビールを注ぎあった。


「ねえ~
そんな風に語り合うあなたたちを
見ながら、お酒が飲めるなんて
・・・幸せで・・・・・
もうこんなに飲んじゃったもの。」

赤い顔がもっと桜色から
バラの色に変わっていた。

「今夜はサイコー
かんぱ~~~い!!」


完全に歩来は酔っていた。

俺も素良もきっと同じ気持ち


可愛くて愛しい
俺らの愛した女・・・・・


そして
俺が本気になった
唯一の女・・・・・

楽しい夜はふけていく
胸がチクチク痛むけど・・・・