「おまえ?まさか?」

裸の私を立たせて
林が気づいた。


「子供ができたのか?」

私は答えなかった。


悪魔は膨らんだ
私の腹に耳をあてた。


ボタンの先に吸いついた。


そして上目使いで


「俺の・・・子供がいるんだ!!」

そう叫んだ。


悪魔は気が狂ったように
よろこんでいる。


私を抱き締めて


「なんで早く言わないんだ?
そしたらこんなに乱暴してないのに」


そう言って
体中にできた
内出血の痕に唇を這わす。


「ごめんな、有紗……
痛かったろう?
もう二度としないから…」



それから林は私に暴行することも
抱くこともしなくなった。


つぶれかけた
ホストクラブで働いては



林は金づるを見つける。


今までも
金を騙し取っては
やばくなれば
住むところを転々と変える。


スーツを着込んで
お洒落を整えれば
悪魔の魅力に堕ちる女が
たくさんいると・・・・


私を抱きながら

「やっぱり若い女がいい。」

そう言った。