「今夜、弟がくるから
奈楠も紹介したいし・・・・
俺帰り
買い物して行くから
部屋だけ片付けておいてくれる?」


「弟?
弟いるの?」


「おれっちも複雑なんだな~」

びっくりしている
奈楠が可愛かった。


「私より小さい?」

「俺とおない年~」

「なんで?」

益々目が丸くなる。

「あはは・・・・
だから複雑なんだって~
話したら時間がかかるから
父親が一緒っちゅーことだ。」

  このめんどーさは
  親父の答え方だ

おかしくて笑った。


「仕事、早いんでしょ?
私も一緒に買い物行っていい?」


「んじゃ、そこのスーパーで
6時にな。」


「うん!
いってらっしゃい~」

奈楠は少しずつ
素直さを取り戻して
笑顔も多くなってきた。

兄としては、少し安心した。