「なんか変な気持ちだな~」

素良が俺にビールをついだ。


「ん?」



「いや・・・
おまえと離れるなんてさ
なんかさびしいちゅーか
心に穴が開くってこういうことかな。」



「それは光栄だな~」

俺も素良にビールをついで


「かんぱ~い!!




素良とはあんなに憎んだ時期も
あったのがウソのようで

いまでは
なくてはならない存在だった。
影になり日向になり
そして
同じ女を愛してしまい
その女は今
素良とともに・・・・
幸福の時を生きている・・・・



安心して
歩来をあずけることが 
できる・・・・・




俺の旅立ちは近づいていた。