~天使はふたたび舞い降りる~

携帯に電話が来た。


 芳樹?


「もしもし…」


「歩来です。
奈楠ちゃん、今したに来ているの。
すぐ出てきて。」



歩来さんの声は慌てていた。




エントランスを抜けると
歩来さんが立っていた。


「とにかく乗って。」


私を車に乗せたら



「久し振りだね、奈楠ちゃん。」

素良さんが笑った。


私の横には
チャイルドシートで
眠る愛恵がいた。



「素良さん・・・
芳樹・・・・」



「なんかやんちゃだからな~
やっちまったんだって…
で、奈楠ちゃんを家で預かるように
芳樹が言ってるらしい。
うちに来てなさい。
芳樹もその方が安心だし。」


「芳樹は
口より先に手が出るからね。」




「素良さん、相手は?
林?私の父?」



「そのようだね。
奈楠ちゃんは心配するな。
きっとなんとかなるさ。」