「何にそんなに謝ってる?」


俺は興奮を抑えながら
耳元で囁いた。


「お兄ちゃんの…人生に…」




「俺の?」
お兄ちゃん・・・って
言ったような気がしたが
もう興奮が増していて
よくわからなかった・・・・


あの小さな愛らしかった妹を
こうして男として抱くのが
俺の運命だったのか・・・

遠くで考えている自分・・・



でも今目の前で
俺に身を委ねているのは


妹 奈楠
ではなく・・・・


女だった・・・・



壁を突き破ったとき



奈楠の目からこぼれ落ちる
滴が俺を濡らした。




「やっと・・・
やっとひとつに・・・
なれた・・・・・・」


奈楠が呟き



俺たちは朝を迎えた・・・・・