歩来に連絡をとると
ちょうど素良が出張ということで
奈楠を泊めたいと言ってくれた。



病院からまっすぐ行く
予定をたてた。


窓の外を見て
奈楠が

「もうこんなに雪が積もったんだ。」


「そうだよ。大変さ。」



「外に行けないって言うから
あまり気にしてなかった。」


「先週からずっと降ってるから
今年は雪が多くなりどうだな。」



「雪か・・・・
もうすぐ芳樹と再会した季節・・・」



俺は窓を見つめる奈楠を
後ろから抱き締めた。



「幸せだよ。私・・・
今生きててよかったって思ってる。
芳樹に会うまでは
死にたかったから・・・。」



「命の尊さを
俺達しっかり理解しながら
生きていこうな。」


奈楠の首筋にキスをした。