窓の外の葉が枯れ出した。
もうすぐ
冬がやってくる頃


奈楠の退院が決まった。


しかし医師から俺につげられた
言葉は
楽観できない言葉だった。



再発の恐れは高いこと
その時は覚悟すること


今回の退院では
精一杯充実した日々を過ごさせて

その時に備えろ


俺にはそう聞こえて
不安になった。



 治った


そう信じている奈楠・・・・・・

病魔の気まぐれが
奈楠の人生にかかっている。