回診に回っていた医師から
うれしい言葉を聞いた。


「数値がよくなってるよ。
治療が効いてきたよ。
よく頑張った。
このまま症状が落ち着けば
退院できるよ。
もう少し頑張ろう~」


医師が部屋を出た瞬間


俺は奈楠を抱きしめた。



「よかったな~
おまえががんばってるからだぞ。」


「うん!!
うれしい~
早く退院したい!!」


奈楠を抱きしめながら



  これでよかった



俺はそう言い聞かせた。



雑念を捨てて
四季の幸せを祈ろう



そして奈楠のためだけに
生きていこう



この感動の中
俺は小さくなった
奈楠を抱きながらそう誓う。