~天使はふたたび舞い降りる~

埠頭の駐車場に車を停めた。

外国の錆びた船が
停泊している。


暗い海が広がってるんだろう


「奈楠さん・・・どうなの?」


「治療が苦しいとこにいるけど
希望は捨ててない・・・・」


「そう・・・
よかったわ。」


「四季は?」


「変わらないわ。
学校でも帰ってきても」


沈黙した・・・・・・


重苦しい時間
こんな時たばこでも
吸える男だったら
よかったのに・・・・
なんて思っていた。



「来月、お見合いをするの。」


「見合い?」


「親がうるさくて
ずっとずらしてきたんだけど
今回は条件がいいとか言って。
私もさびしい人生を考えると
家庭に入った方がいいのかな~とか・・」


正直動揺した。


「とうとうよ・・・」


「四季は結婚とか
考えないタイプだと思った。」


「考えるよ。
いつもいつも・・・
一人じゃさびしくなってきたし。」


「そうだよな~
俺の友達も子供が
3人目とか言ってるやつ
いるしな~」

遠くで漁火が光る