~天使はふたたび舞い降りる~

真赤に染まった夕焼けが
海に反射した。

「絶景じゃん~」

俺は携帯で写真をうつした。


「奈楠に見せてやろう」

そのころはもう亜恋は笑顔に
戻っていた。



家に近づいた時
中からドアが開いた。


ガヤガヤとした声
4人の男性の中に混じって
四季の姿があった。


「病気に負けるなよ。」

「また、旅にいくべ~」

「酒のんで、昔みたいに
バカやりたいな。」

そう言って中村の周りを囲んだ。


四季は離れたところで
今にも泣きそうだった・・・・
そんな気配に気がついた
亜恋が
俺の顔を見た。


「四季さん・・・泣きそう・・・
ごめんなさい、声今かけていい?」

「もちろんだよ。」

亜恋は俺を気遣ってくれた。


「四季さ~ん!!」

亜恋が駆け寄って
四季に抱きついた。


四季ははっとした表情から


「あれんちゃ~~ん!!」
そう言って亜恋を抱きしめた。


今、中村の前では
絶対泣けないくらいに
症状が悪いことが、風に飛ばされそうな
彼をみてるだけで
わかった。


友人たちも本人以上に必死に
耐えている。



四季は俺に気がついて
時が一瞬止まった。