奈楠はいつも俺を追っていた。
保育園から
奈楠が帰ってくると
俺は奈楠のおかあさんになった。


ようやく
つかまり立ちの出来る奈楠は
つかれると
俺を見て
訴える・・・・
何度もそれをくりかえした。


可愛い奈楠は
今まで暗かった俺の毎日を
あっという間に
家族という絆で幸せにしてくれた。


「妹できてうれしいよ。」
寝るのも一緒


この結婚の意味はわからなくても
小さく
孤独な俺には
どうでもよかった。



可愛い俺の奈楠が
今ここに
16年の歳月を経て
現れた




白い雪の中から・・・・・・