「退院して少し自分を
見つめなおして
最後の時を迎えようかなって…」


「亜恋ちゃん
知ってるんですか?」

「話しました。
つらかたけど・・・・
そばにいるなら本当のこと
話さないと・・・・・」


「そうですか。
言葉みつからなくて・・・・
でも、頑張ってくださいね。
それしか言えません・・・・」

「気を使わせました。
ありがとうございます。
落ち着いたら四季と
一緒にまた・・・
会いましょう。」


「・・・アドレス教えてもらって
いいですか?
妹のこと相談にのってもらいたいし」


「もちろんです。」



アドレスの交換をして
握手した。



「連絡します。」



「待ってます。
妹さんお大事に・・・・・」



そう言って
中村は去って行った。


中村の後姿が
悲しく見えたのは
命のピリオドがそこまで来ているからか?



うまい言葉が一つも
かけられない・・・・・
そんな俺に
奈楠を支えていけるのだろうか