帰りの車の中で四季は言った。


「あの子と優は
やっぱり運命なんだね。
その運命を
私が一緒にさせたんだよね。
あの子
優に抱きしめられたかな。
私、優のために
してあげられたよね?
運命の人と
最後の瞬間まで
生きていられること・・・・」


泣きながら
笑顔を見せた。



「よかったな。
これであの二人は
幸せに生きられるよ・・・
彼がいなくなっても
彼の最後を見届けた
あの子は、きっと
辛くても思い出になって
後悔しないから。」



「今日は私の卒業式だわ。」



「四季・・・・
その卒業証書は俺が
あげるよ・・・・・」



車を脇道にとめた。



俺は四季を抱きしめる・・・・・


「あいしてる・・・・」


四季は笑った。


「私年上だよ?」


「い~じゃん。
俺は四季といれば
本当の俺になれるから・・・・
年上の四季を
愛してる・・・・・・」


俺たちは
長く深いキスをした・・・・



「一緒にいてくれるの?」


「一緒にいてほしい。」




俺の部屋に四季を呼んだのは
初めてだった。