~天使はふたたび舞い降りる~

女の子が口を抑えた。
嗚咽が漏れた。

  この子、ネクタイの君を
  愛してるんだ・・・



静かな時が流れた


「優・・・・
お願い・・・・・
その子に抱いてもらって・・・・
こうして鼓動を重ねて
生きてるって実感して・・・・
その人もきっと
こうしたいの・・・・
私だって・・・・・
優が望めば・・・・
なんでもするわ・・・・・
後悔はしてないけど
悔いは残る。
あなたの人生に・・・・
素直になって・・・・
こんな寂しいあなたは辛すぎる。
大丈夫よ。
その人は時がたてばきっと
立ち直るから・・・・・
悲しんでもきっと
一緒にいれたこと
愛する人を抱きしめた事を
しっかり胸に刻み付ける。
私も今あなたの鼓動を聞いてるわ。
忘れないから・・・
これで私は悔いはないわ。
優の鼓動を感じたもの・・・・・
それが別れであっても
失恋であっても
その人のことを考えるのは
優じゃない・・・・
その人本人だわ。
その人の幸せを願うなら・・・・
その人の思うがままに
時を重ねればいいんだよ。
女って・・・
愛って・・・
そういうものだから・・・・・

私は片想いでも
振られても
優に会えてよかった・・・・

きっとその人もそう思うから・・・・」



ネクタイの君が泣き出した。

「一人でいると不安なんだ。
受け入れたつもりでも
恐怖なんだ・・・・・
どうして俺は・・・・
死ななきゃいけないんだ・・・・
償いなのか・・・・
二人が待ってるからなのか・・・
向こうの世界に行けば
待ってる人がいるけど・・・・
この世界で遣り残したことが
たくさんあって・・・・

亜恋を抱きしめたい・・・
そばにいてほしい・・・

そう言ってもいいんだろうか
俺・・・」